新米パパの本棚~国内外の子育て・育児・勉強法etc~

世に出回るたくさんの子育てや育児に関する本をコツコツ読むことによって、日々の育児に生かしていこうと奮闘する新米パパの記録です。

読書感想文8:「ザ・ギフティッド 14歳でカナダのトップ大学に合格した天才児の勉強法」

 

ザ・ギフティッド    14歳でカナダのトップ大学に合格した天才児の勉強法

ザ・ギフティッド 14歳でカナダのトップ大学に合格した天才児の勉強法

 

 表紙の聡明そうな男の子・大川君の経歴簡単に以下にまとめてみる。

9歳でカナダ政府にギフテッド天才児認定される。

12歳で中学校を飛び級して高校に入学。

2014 年6月 14歳で高校卒業後、9月には大学生入学。

 

とここまで聞けば、だれでも「ハイ、天才ね」と簡単に片づけてしまうと思います。

実は私も表紙と帯を見て、うちとは全然無関係の話ねと最初は思いました。

だけど、読み進めていくうちに考えがガラリと変わりました。

大川君は天才は天才でも、努力の天才だということを確信しました。

そしてその息子を支えるゴッドマザー&ファザー(←すいません、勝手に私がそう呼んでいるだけですw)の存在にも圧倒されました。

 

ゴッドマザーが特に本書で際立っているので、簡単に経歴をまとめますと・・・

大川翔君の母親

=大川栄美子さんは外資系企業に勤務後、司法試験に合格。

大学および大学院でも教鞭をとる。

司法界伝説のリアルドラゴン桜と呼ばれる(今まで一人も司法試験合格者を出していなかった学校から、着任1年目でいきなり合格者を輩出したため)

 

ここら辺でもう情報量的にもうおなか一杯って感じですが・・・www

もう少しだけお付き合いください。

 

このすごいお母さんによる、天才児 大川君の教育についての解説がまたすごいんです。

以下が教育に関して今までやってきた履歴だそうです。

◆保育園外編 脳を鍛える
1 話しかけ 絵本を読む
2 お出かけ 図書館 書店 博物館 水族館など
3 手指を使う
4 教材について
「すくすくどんどん」2歳半ごろ-
「公文」3歳から 基本的には家でプリント
「七田式」3歳ごろから
5 ピアノ 3歳ごろ
6 漢詩 論語素読など  4歳くらい

◆脳を鍛える  広い意味での算数学習編
1 数を数える
2 5を一塊と意識する
3 積み木 パズル タングラム遊び
4 算数プリント教材
5 九九の歌

◆カナダへ行く前の英語学習 その1
親子で英語DVDを見て遊ぶ 0-5歳の間
1 見せすぎないこと 1日30分
2 親も一緒に見て 一緒に楽しむこと
3  簡単に次のDVDに進めないこと
1歳ころから BBCが開発した動画「MUZZYとともだち」
◆カナダへ行く前の英語学習 その2
英語カードゲームで遊ぶ
◆カナダへ行く前の英語学習 その3
ディズニーの英語システムDVD
2歳のころ ワールドファミリー購入
◆カナダへ行く前の英語学習 その4
新しい英語ビデオを導入
セサミストリート、ブルーズクルーズ、クリフォード、ドーラなど
◆カナダへ行く前の英語学習 その5
ORT(CD付きの英語絵本)に夢中
◆カナダへ行く前の英語学習 その6
1日30分の継続が大きな違いに
我が家の英語教育は0ー5歳の間に「英語の音を脳に届ける」「英語リスニングができるようにする」というゴール設定
英語読み書きよりも、国語教育、算数教育、音感教育(ピアノ)の方が優先順位が上。

 

これをやりきった大川親子にまず大きな拍手!!!あっぱれすぎます!ww

そりゃ~天才キッズになりますと納得してしまうとっても濃い努力の軌跡。


これを全部やれば、天才キッズになるかも!?

本気でやろうとすればきっと親子揃っていばら道を突き進むことは間違いないでしょうww

読書感想文7:「親子で楽しむ!頭がいい子の図鑑の読み方・使い方」

 

親子で楽しむ!  頭がいい子の図鑑の読み方・使い方

親子で楽しむ! 頭がいい子の図鑑の読み方・使い方

 

最近、息子の動物熱が半端ないんで・・・(おかげで今は上野動物園のヘビーユーザーですw)

早急に幼児向けの図鑑を購入したところ、反応がすこぶる良しです。

 

ちなみにこちらです。↓↓

 今は保育園から帰ってきたらまずはこれを読み込みます。

写真が豊富で解説もとても丁寧です。個人的には動物たちのカテゴリー分けが非常にわかりやすいです。さすが学研って感じですね。

 

さて、、、

いざ図鑑を買ってみたところで、いまいち自分たちの図鑑の活用の仕方がいい方法なのかどうか若干不安になったので、ひとまずこのHow To本を手にとってみました。

(すいません、マニュアル世代なもんで・・・w)

 

本書の内容としては、How Toの部分がしっかりかつ具体的に書かれています。

しかもしっかり家でマネできそうなものばかりなので、やろうと思えばすぐに始められます。巻末にはオススメ図鑑集がまとめられているので一読の価値大いにありです。

わがままを言うとすれば、デジタル図鑑とのすみわけについて触れてくれると、

なお良しです。

 

◆本書の中でいくつか心に残ったキーワード

・プチ本物体験

←うちの子、なぜかイラストだと反応がとってもイマイチです。生意気にもかなりの本物志向ですwww

 

・無駄に見えることが豊かな知識に広がる
←息子まだ1歳なんで、きっとこの絵本の知識は将来入試のこの部分やあんなところに役立って・・・ような打算的なことは一才考えていないと思います。

だから夢中になれているのかなと思います。

大人からすれば、どうでもいい知識=ムダだと感じても突き詰めれば、結果的には人としての幅が出てきます。そういう人を大人の社会では教養人というんと思うんですね。

 

その子だけのオリジナルの知識体系ができる=偏った知識が増えていくことは他のひとが持っていないオリジナルの知識体系を持つことができる
←「オリジナル」というのはポイントだと思います。

個人的に思っている「オリジナル」というのは、ググっても出てこないものをオリジナルだと思います。だから実体験やここの表現にある「偏った知識による自分自身の知識体系」というのは将来的にロボットや人工知能に代替されない価値あるものになってくるはずです。

オリジナル図鑑 ・オリジナル研究ノートを作ろう

←最終的な目標としては、子どもと一緒に「自分だけの図鑑」を大量生産したいですね・・・www

 

読書感想文6:「ユダヤ式学習法~わが子の学力がグングン伸びる~」

 

ユダヤ式学習法―わが子の学力がグングン伸びる

ユダヤ式学習法―わが子の学力がグングン伸びる

 

 う~~~~~~~~ん・・・・・

完璧タイトルにつられてしまいましたwww

内容についてはすこぶるフツーです。

ある程度子どもの学習に関心を持たれている方は、きっとこの本の内容には満足できないんじゃないかなと思います。

ユダヤ式の学習法については前半に少しふれられて、あとは終始同じことの繰り返しでした。

後半にいくにつれて「ユダヤ式○○」については薄れていくという構成になってますw

 

個人的にうちで取り入れたいなと思ったのが、

・勉強したことを教えあう

・ディスカッションする

・ホワイトボートを活用

・文章の図式化

 

ちなみに、筆者がいろいろとユダヤ式なるものを研究して、たどり着いたユダヤ式最高の学習法が「ハブルータ」(=学生が二人一組になり、お互いに勉強したことを教えあう)らしい。う~~~~~ん、いたってフツーだww

 

ちなみに、

一昔前に、私もユダヤ人がなぜこれほどまでに世界中で活躍しているのか、気になっていろいろと調べたことがあります。

なにせノーベル賞受賞者の4人に1人っていうじゃありませんか。

それは気になってしまいますよね。

 

さらにイギリスに1年留学した際に知り合ったイスラエル人に「イスラエル人ってなんでみんな賢いの?」と聞いたことがあります。

その時の彼の顔をよく覚えているのですが、「またその話題ですか!?」という結構冷めた表情でしたw 

 

彼によると、イスラエル人あるある質問というものがあるらしく、

(1)イスラエル陰謀論フリーメイソン、スパイとかとか)について

(2)イスラエル人って優秀さについて

(3)宗教について

上記の質問がとにかく多いらしい。

んでもって、彼の回答としては「自分たちよりあなたたちの方が詳しいでしょ」

ま、よくあるパターンで、あることを気になってマニアックにいろいろと調べていくうちに本家を凌駕してしまうやつです。

 

なかなか引き下がらない私に呆れたのか知りませんが、

彼なりのイスラエル人の優秀さの源としては、以下の3点らしい。

(1)ユダヤ教(←神学校でみっちりいろんなものを暗記させられるらしい)

(2)ディスカッション好き(←沈黙は金というのはありえないらしい)

(3)多様性(←遺伝子的な観点から)

 

 

 

 

 

 

読書感想文5:「お手伝い至上主義でいこう!」

 

 いや~、三谷さんはやっぱり面白い本を書く人ですな。

学生のころ、無謀にも戦略コンサルタントという職業に目指す時期がありました。

そのきっかけとなったのが三谷さんが書いた本「突破するアイディア力~脱常識の発想トレーニング~」「観想力~空気はなぜ透明か~」を読んだからです。

教育に応用できるところもかなりありますので、ご興味のある方はぜひチェックしてみてください。

 

三谷さんは経営コンサル業界では知る人ぞ知る人です。

ビジネスの最前線で活躍する傍ら、3人の娘の父としてPTA会長などもこなしてしまういわゆるスーパーサイヤ人的な人です・・・(←サイヤ人ってもう死語ですかねww)

ビジネス書をよく読まれている方にはなじみのある人だと思います。

今回はビジネス書ではなく、教育的読み物です。

意外というと、大変失礼ですが、内容は濃いめていうかかなり実用的で、うちでも取り入れたいことがたくさんありました。

やっぱりたくさんのヒット著書を書かれていますし、大学院で先生もされているので、とにかく書いていることがいちいちキャッチ―で分かりやすい。

たとえば、

・お手伝いから得られるスキル  段取り力、意思決定力

・貧乏がトレードオフ、交渉力、コミュニケーション力を鍛えるetc

 

◆三谷家の教育に関する決め事

・子供たちには家の手伝いをしっかりさせる
・小遣いは絞るが使い道は任せる
・学習塾には本人がどうしてもと言わない限りは行かせない
・進路の決め方には口を出すが、決めたことには口を出さない
・挨拶と歯磨きは徹底させる
・途中で方針を変えない、夫婦間で方針をずらさない

→家の手伝いをさせるには超~~~大賛成。息子まだ1歳ぐらいですが、もうすでに嫁と一緒にどう即戦力化させるか画策中w

 

◆問題の親=与えすぎる親たち

与えすぎる親にならないために
・指示を与えすぎない  ほしいのは自己判断力、主体性
・予定を与えすぎない  ほしいのは自己管理力
・モノを与えすぎない  ほしいのは発想力
・カネを与えすぎない ほしいのは意欲
・答えを与えすぎない ほしいのは問題発見力
・勉強を与えすぎない ほしいのは学習能力
・夢を与えすぎない ほしいのは自己鍛錬機会
→要するに過保護・過干渉にならないことが大事ってことですかね。

現時点で、嫁と合意に至っている教育方針は

「ひと様(←自分たちを含む)に迷惑をかけなければ、あとはお好きにどうぞ」です!

自分個人として勝手に掲げている教育方針!?は

「人と絶対にかぶるな。キャラ立ちしろ。Let's 逆張り」ですw


三谷家のリアルな家族分担
~ 小中頃~
長女(中1) :洗濯
次女(小5):夕食後に食器の片付け
三女(小1):朝夕の新聞とり、郵便とり、玄関の靴並べ
全員:朝のゴミ出し

~長女が大学生になってから~
次女(高1):家族全員の洗濯、3階の掃除、リビングのロールスクリーンの朝夕の上げ下げ
三女(中1) :朝夕の新聞とり、階段の掃除、2階のトイレ掃除、お風呂掃除、氷づくり
全員 :ゴミ出し 、お父さんのバイク磨き
←お父さんのバイク磨きって。。。ちょっと公私混同じゃないですかねw
←我が家の中長期プランとしては、息子を料理人かパティシエにして、俺の○○レストランにかけて我が家の○○シリーズを展開してもらう! けっこう本気ですww

 

 

 

 

 

読書感想文4:「頭のよい子が育つ本棚」

 

頭のよい子が育つ本棚

頭のよい子が育つ本棚

 

 


本書は,

『頭のよい子が育つ家』著者の四十万(しじま)靖氏の第二弾です。
前作の本を執筆するために、首都圏有名私立中学に合格した家庭約200世帯を取材し、頭が良い子が育つ住環境を調査している中、できる子どもは“子ども部屋で勉強しない”という特徴があることが判明しました。
そして、共通していたものがもう一つが“本”らしいです。

←夫婦で本好きの我が家ではちょっとだけ小躍りしてしまいましたw
我が息子よ、将来賢くなるかも!??という謎の期待w

自分の幼少期は自慢じゃないけど(ってもう自慢しちゃってますけどw)、

本をま~~~ったく読んでませんでした。言い訳をすると、うちの親も。

読書の必要性と効能に目覚めたのは大学生のころ。いわゆる遅咲きってやつですね。

今はこんな一丁前になんちゃって書評ブログなんて書いているんですから、人間どうなるかわかりませんねwww

 

◆ちなみに頭のよい子たちのご家庭の本は
なんときちんと本棚に収まっているのではなく、いたるところにごちゃごちゃとあるらしいです。
←ずぼらな性格の自分にとっては朗報か!?w

 

◆本の種類も、文学全集から、マンガ、雑誌、ハウツーものなど、あらゆるジャンルのものがOKらしい。
←これで嫁にいちいちバカにされなくて済むw 

嫁いわく、私の読んでいるものは本ではなく資料扱いらしい・・・。
実は我が家では読む本がうまくすみわけされてまして、、、
嫁→いわゆる文学作品(近代小説、古典文学作品、詩・短歌etc)
自分→新書、ビジネス書、科学技術、SF、ノンフィクションもの、洋雑誌etc
共通項→主にシュールなマンガ(聖おにいさん、江古田ちゃん、ママはテンパリストetc)


本書の中では、
有名中学の図書館を調査されていて、それぞれの学校の先生が子どもたちを本好きにさせるための工夫・仕掛けなどについて語っています。
←なんと高校時代に通っていた自分の学校が乗っていて少しびっくり。
当時は図書館司書の方が気さくな方だったので、自習するついでにお話しをしに行ってたの思い出しました。
あと、当日付き合っていた彼女(←今の嫁なんですが)からもらった財布
を図書館で行方不明になって、彼女に平謝りしたことは今となってはほろ苦い思い出となっていますw


本書を読んで、ぜひうちでもやってみたいと思ったのは
本を読んだら、記録に残すことです。
人間、よく忘れる動物ですからね。
記録として残せば、それをもとにいろいろとみんなでぺちゃくちゃ語り合えますもんね。

今から、楽しみにしています。
息子のオススメする本を読むことを。
まだま~だだいぶ先のことですけどね、まだ1歳なんでwww

 

読書感想文3:「世界で生きるチカラ~国際バカロレアが子どもたちを強くする~」

 

世界で生きるチカラ---国際バカロレアが子どもたちを強くする

世界で生きるチカラ---国際バカロレアが子どもたちを強くする

 

グローバルという言葉に食傷気味に感じながらも、

ミーハー心がついつい揺れ動いてしまいました。

そこで思わずにとってしまったのが本書。

もともとのきっかけとしては、
本書の中の主題である国際バカロレアというものは
なんぞやと知りたかったからです。

 

結論からいうと、
国際バカロレアのなじみのない方はまずこの本からスタートするとオススメです。
他にもいろいろ国際バカロレアについて本が出ていますが、出版年が古かったり、
読む気をなくしてしまうほど学術すぎたりするものがほとんどなのが現実です。

 

本書では、国際バカロレアについて書かれているのはもちろんのこと、
著者の坪谷 ニュウエル 郁子さんが自分の2人の娘のために
夫パトリック・ニュウエル・アレンさんと一緒に東京インターナショナルスクールをつくった経緯も入っています。海外教育と日本教育のギャップに苦しみながらもなんとか模索して、自分たちの追い求める理想の教育にまい進する姿は同じ子をもつ親としてはかなりぐっとくるものがありました。

 

Amazonのレビューを見ますと、
なかには、「この本はただの宣伝本だ」とあったりします。
確かにその一面はあると思います。

ただ、そこら辺の学者みたいな人が専門的な用語をこねくり回して説明されるよりも、実際にインターナショナルスクールを運営される人から説明を受けた方がよっぽど説得力はあります。

ただ、やはりこの本を読めば「世界で生きる力」つくかというと、もちろんそれは「?」です。世界で生きるってきっとそんな生易しいものではありませんよね。
でもこういう類の本を読んでしまうと気持ちがなんだか大きくなってしまって、
とりあえずわが子をどっかの海外にぽいってしたくなってしまいました。
まさしくかのことわざ通り「かわいい子には旅させよ」ですね。


ところでさきほどから何度も登場してくる
噛みそうになる「国際バカロレア」とはなんでしょうか?

ざっくり咀嚼しますと
「国際バカロレア」=世界中の学校にスムーズにアクセスするためのパスポート的存在です。

これだとあまりにも乱暴ですので、もう少し詳しく見ていきますと、

「国際バカロレア」は、「世界共通の大学入試資格とそれにつながる小・中・高校生の教育プログラム」のことです。
国際バカロレアの総本山はスイスのジュネーブで1968年設立されました。
インターナショナル・バカロレア機構(IBO)によって提供される国際的な教育プログラムです。
IBOに許可・登録された学校で、その課程を履修して認定証書(ディプロマ)を取得すれば、世界100ヶ国以上、20,000校以上の大学で入学資格や受験資格として認められます。
←認定証をゲットすれば世界100ヶ国以上の大学にアクセス可能とは、なかなかオイシイですよね。


プログラム内容の話ですが、教育プログラムは年齢に応じて3つに分かれています。
(1) PYP (Primary Years Programme:初等教育プログラム) 3歳~12歳
(2) MYP (Middle Years Programme:中等教育プログラム) 11歳~16歳
(3) DP (Diploma Programme:ディプロマ資格プログラム) 16歳~19歳

 

ちなみに
国際バカロレアの理念は全人教育。以下の10つの学習者像を目指しています。
Inquirers:探究する人
Knowledgeable:知識のある人
Thinkers:考える人
Communicators:コミュニケーションができる人
Principled:信念のある人
Open-minded:心を開く人
Caring:思いやりのある人
Risk-takers:挑戦する人
Balanced:バランスのとれた人
Reflective:振り返りができる人

←なかなか高尚な理念です。


現在日本では、
国際バカロレアのプログラムは、全て導入することも、どれか1つのみ導入することも可能となっており、国際バカロレアの認定を受けている学校は、平成27年6月10日現在、世界140以上の国・地域において4,211校ある。日本における認定校は34校である。
←気になる方は文科省のHPへどうそ。
←日本国内での取得校はかなり少ないです。一つの要因としては指導できる先生の絶対数が確保できていないのが現状だと思います。

実際問題、学校側からするとそこまでいろいろと大変な手続きや準備をしてまで国際バカロレアを取得するうまみは本当にあるのかといわれると「?」って感じですよね。そもそも、世界各国で教育制度の異なる学校に認定書一つ取れればアクセスできてしまうというの考え自体がムシが良すぎるのかもしれません。

 

読書感想文2:「未来のイノベータ―はどう育つのか」

 

未来のイノベーターはどう育つのか――子供の可能性を伸ばすもの・つぶすもの

未来のイノベーターはどう育つのか――子供の可能性を伸ばすもの・つぶすもの

 

最近ってほどでもないんですが、やたら取り沙汰されている横文字といえば、

グローバルかイノベーションと私は勝手にそう決めつけています。

 

というか、個人的には騒ぎ過ぎな感は否めない・・・。いやもはや食傷気味です(泣)

 

それぞれの横文字をちゃんと説明できる人って本当にごくごくわずかな気がします。

特にイノベーションという横文字ついては!

 

今やイノベーションというキーワードはビジネスなどの場面のみならず、教育という業界にも大きく進出しております。

 

今回の本はそんなモヤモヤっとした疑問「イノベーションとはなんぞや」や「だからイノベーションを起こしうる人材をどうやって教育したら生み出すことができるのか」についてがっつり正面から向き合っている一冊となっています。

 

こうした分野の前知識がないと、

翻訳本特有の読みにくくさは多少あるかもしれませんが、巻末にがっつり資料の引用元など載せてありますので、もっと詳しく調べたいという方には結構助かると思います。こういうところって海外の翻訳本のいいところですよね。

 

あともう一つ、この本の良い点としては、徹底した取材です。

今回の取材対象者は、エンジニア、起業家、デザイナー、社会起業家、彼らの両親、グーグルやアップルなど独創的な企業の人材開発担当者、 MITやスタンフォードの教育者など(意外なところでは軍の人材育成担当者など)。 ←これだけでも読み応えがありました。

 

でも「海外の事例だからイマイチぴんと来ないよ」って愚痴っているそこのあなた。

おっしゃる通り!←これが本書の最大の弱点であります・・・w

だから自分なりに咀嚼する必要は大いにあります。

 

個人的にメモしたキーワード↓↓ 

・オーリン工科大学:卒論=プロジェクト(=ビジネス経営)

→上記のオーリン工科大学では、卒論の代わりに実際に架空の会社を運営するというプロジェクトベースの課題にグループで取組、その成果で評価を出します。

アカデミックの象徴である大学でこうした画期的な取組を行うというのはすごいと感心しました。日本でもこういう大学が増えているかな??

こうした取り組みでコピペの心配もなし!?w

・STEM×リベラルアーツ

→STEMとは、Science, Technology, Engineering, Mathmaticsの頭文字をとった総称になります。オバマ政権の教育分野における目玉政策(理系人材の大量生産)の一つとして生まれた言葉です。

最近、日本でもこの流れに安易に乗っかろうと、大学の文系学部の大幅縮小を画策しています。

STEMの対極的に位置しているのが「リベラルアーツ」です。直訳すると「教養」になります。どちらかというと従来のアメリカのエリート大学はこのリベラルアーツ教育を前面にPRして、世界中から優秀な学生を集めてました。

個人的には20代で自分のやりたいことを明確に決められる人ってほとんどいないと思うので、大変だけどダブルメジャーなどして雑食魂でいろいろかいつまんだほうが自分の向き不向きなどがわかっていいと思います。日本でこれができる環境ってほとんどゼロに近いんですけどね。。。

・遊び×実験(デモ・プロトタイプ)

→この考え方もなんかシリコンバレーのあるアメリカならではのアイディアっぽいですよね。100点を目指すよりも、とりあえず60点でもいいからひとまずアイディアをガンガン形にしましょうよ! 形にしたものをどんどんブラッシュアップしてこうぜ!←ざっくりいうとデモ、プロトタイプ思考ってこんな感じです。

ちなみに遊びの重要性は昔から研究されているみたいで、最近だとレゴなどが有名です。もともと子どものおもちゃが、今では大人の会社研修になどに応用されています。さらにこの波に乗っかってレゴはケンブリッジ大学教育学部に合計400万ポンド(約7.7億円)の資金を提供し、「教育、発達、学習における遊びに関する研究センター」(Research Centre on Play in Education, Development and Learning)を支援するそうです。遊びをバカにしてはいけませんね。

 

いろいろと駄文を書き連ねてしまいましたが、

イノベーターを目指すうんぬんかんぬんはひとまず横に置いといて、、、w

 

とりあえず可能限り自分の子供にはいろいろな経験をさせてあげたいなと思う今日この頃です。