読書感想文12:「エリートの条件ー世界の学校・教育最新事情ー」
本のタイトルはなかなか仰々しいですけど、中身は世界の教育事情についてのショートコラム・エッセイ風なのでとても読みやすいです。
その反面、深堀されていないので、内容はやや薄めなのと、トピックが多岐にわたってしまっているので、いろんな話題にいったりきたりしてちょっとイライラしますw
でも、とりあえず世界のトップ校ってなにやってんのと気になる方にとっては、まず手始めとして本書からスタートするのもいいかもしれません。
結論からいうと、、、、
世界のエリート校のやっていることと国内のエリート校のやっていることの違いはありません。本質的な部分としては。
◆キーワードと傾向
文武両道
社会奉仕
男女別学
←いわゆる昔の古き良き伝統を受け継ぐ校風です。
欧米系の学校は、さらにボーディングスクール(全寮制)@郊外っていうパターンが多い。
共産圏の中国とロシアなどは、早期教育×専門教育の徹底度ぶり半端ないです。
(要するに音楽、芸術、スポーツ、数学に秀でていそうな子どもは小さいころから仕訳して専門教育を受けさせる)
あとは、日本の学校と違って、多民族化が進んでいる海外の学校では言語教育・バイリンガル教育はかなり進んでいます。特にカナダなどのイマ―ジョン教育は有名。
こう見ますと、教育と国家戦略とが密接にかかわっているので、どうしてもそのお国柄がよく出ているところが面白いですね。
たとえば、植民地支配を受けていた新興国などの教育は否応なく旧宗主国の教育制度に似通ってきます。
将来、子どもの進路の候補に、今後はこうした海外の学校がリスト入りしてくることはそう遠くないのかもしれません。